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【2年で年収2.5倍】QiitaとUdemyでキャリアアップに成功したユーザーの最強学習法

エンジニアにとって学習を続けることは非常に重要だ。常に自分のスキル向上を意識して勉強・学習を続けていかなければ、技術の進歩に置いていかれてしまうことになりかねない。

そんな最新技術の知識やスキルを如何に早く、効率良く身に付けるかは大きな課題だが、その課題をオンライン学習によって解決できるサービスの1つに「Udemy」がある。

Udemyとは

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https://www.udemy.com

Udemy(ユーデミー)は、世界で1,500万人以上が利用する世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、日本ではベネッセコーポレーションが日本における事業パートナーとして2015年から協業を開始している。

 人気講座には「みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習」や「【世界で30万人が受講】フルスタック・Webエンジニア講座(2017最新版)」などがあり、ITを中心に最新の技術を学べる講座が非常に幅広くラインナップされている。

Qiita開発陣の中にも実際にUdemyを使って学習しているエンジニアがいて、スキルアップを目指すエンジニアにはかなりおすすめできるサービスだ。 (中にはQiita運営のIncrementsメンバーがアドバイザーとなって提供している講座も)

今回はそんなUdemyを通した学習でスキルアップ・キャリアアップを果たし、年収を2年で2.5倍まで伸ばしたQiitaユーザーがいると聞き、Udemyがどのようにプログラミング学習に有効かインタビューしてみた。

学習の際にQiitaも併用して効率アップを図っていたようで、そのあたりの学習のコツも伺うことができたので、是非参考にしてほしい。

ユーザープロフィール

黒澤俊文 Toshifumi Kurosawa
JapanTaxi サーバーエンジニア
北海道の帯広出身で、30代半ば。
情報処理系の大学を出たものの、大学時代にプログラミングでつまずいたため20代はプログラマーの仕事を避けていたが、30代になって本格的にプログラマーになろうと決意。
Udemyと出会って猛勉強してキャリアアップを実現して上京。
現在は都内のJapanTaxiでRailsのWebサーバーエンジニアに従事。
趣味で統計と機械学習なども勉強中。

インタビュアープロフィール

荻原一平 Ippei Ogiwara
Increments インフラエンジニア
Incrementsにて企業さま向けのサービスQiita:Teamの開発や、インフラを担当。
もともとはWebサービスやゲームのネットワークのサービスを開発しており、クラウドの技術サポートなどエンジニアとして幅広い経験を持つ。

楽しみながら体系的な学習ができるUdemy

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荻原本日はよろしくお願い致します。早速ですが、Udemyで学習を始めたきっかけからお話を聞かせてください。

黒澤はい。Udemyとはプログラマーになろうと決意してから2年余りして、当時勤めていた会社でiOSのプロジェクトにジョインしたときに出会いました。UdemyのiOSアプリ開発講座を受講したことがきっかけでプロジェクトがうまく回るという経験をしてからは、プロジェクトが変わるたびにUdemyから講座を受講して、仕事に活かすということをしてきました。

荻原なるほど、Udemyと出会う前は参考書などを見ながら勉強されてたんですか?

黒澤はい、当時PHPをやっていたんですが、勉強しようと思っても参考書を見るだけで眠くなりまして……。本当にPHPを書いているときの眠気がすごくつらくて(笑)。でもUdemyは動画の講座なので、映画を見ているイメージで勉強することができました。

荻原確かに、私も以前Reactを触る機会がありまして、いろいろ調べてチュートリアルとかを読んで試してみたけれど、なんだかしっくりこないということがあって。そんな中、UdemyのReactの講座を見て「あぁ、なるほど」って思うことができましたね。

黒澤私も同じ経験をしたことがあります。iOSでMVVM構成にする必要があって、その際にReact、Reduxがすごく参考になるのではないかと思って参考書を見ていても、どういうメリットがある何のための情報なのか、という部分が参考書だけでは引き出せなかったりしますよね。

荻原「次のようにコードを書いてください」って書いてあってなんとなく使ってみるものの、肝心な「なぜ使うのか」がすっきりしないままでモヤモヤが残るんですが、Udemyだとその「なぜ」の部分を体系的に教えてくれる感じがするのですごく良いですよね。「なるほど、そういう意味か!」とスッキリしました。

プレビューと倍速機能で掴む全体像とゴール

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黒澤体系的に学べるというのはUdemyの最高に良いところですね。その理由の1つは、講座を購入する前に無料でプレビューを見られることで、購入を検討している講座のゴールを最初に理解することができるんです。

荻原何のためにやるのか、という目的が最初にわかると。

黒澤そうです。「何のために、何の技術をこの講座で勉強するのか」を理解できるので、それを意識しながら学習することで体系的な学びに繋がりやすいんです。また、自分の習熟度に合わせて講座を選ぶこともできるので、初心者にも易しいと思います。

荻原なるほど。今のプログラムって、ある程度触ったら動いてしまうじゃないですか。「なんか動いてるからいいかな」みたいな感じで(笑)。技術を体系的に理解して使っていない方も、結構いらっしゃるかもしれないですね。

黒澤そうですね。人間って、学んでいくときに体系的に学んでいくか、積み重ねで学んでいくかのどちらからしいんですが、僕の場合は、積み重ね型の学習だとゴールが見えなくて。「何のためか」を意識して体系的に理解していないと、本当の意味で実務に活かすことが難しいと思っています。

荻原なるほど。体系的に学ぶうえで、他にUdemyでおすすめな機能はありますか?

黒澤はい。全体像を掴むのに大変有効なUdemyの機能に倍速再生があります。 おすすめの視聴方法としては、1回目はとにかく観る、2回目見直すときにコードにコメント文を振り丁寧に理解するという方法です。倍速だと1回目の視聴で「この技術の肝はここだ」という要点に行きつくのが早いので、モチベーションがキープできるんです。

おすすめ講座はRails・Git・機械学習

荻原実際にUdemyでどのような講座を受けられたんですか?

黒澤最初はiOSのプロジェクトを担当したので、iOSのサンプルを探す目的で見ていました。「これは明日からの業務に役立つかも」と思い購入して。次に、PHPサーバーを自作することになったのでPHPの講座も買いました。のちに機械学習系と、実際に業務で使っているRailsの講座も購入して、暗記するくらい何度も見ていましたね。

荻原かなり幅広いですね。

黒澤実際に、友人にもRailsとGitの講座を教えて「これ絶対買ったほうがいいよ」って勧めて役立ててもらっています。あとは勉強会で紹介する機会も多いですね。最近は特に機械学習系の講座がUdemyでも増えているので、勉強会で紹介するとやっぱりウケがいいです。

<黒澤さんも学習した人気の機械学習講座>

黒澤さんおすすめ講座例 (9月30日まですべて特別価格)

キャリアアップ時にも評価された継続学習と振り返りの姿勢

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荻原Udemyの講座は、生活の中のどのようなタイミングで学習されていましたか?

黒澤通勤中などの隙間時間を使って学ぶ人もいると思いますが、札幌にいたときは徒歩通勤だったので、仕事は早めに切り上げられるように努力して、帰宅後に時間をしっかりとって学ぶようにしました。

黒澤実は転職できたのも「お前、気持ち悪いくらい勉強するな」って評価していただけたみたいで(一同笑)。Udemyで学んできた実績やスキルはもちろん、学ぶことへの姿勢も評価してもらえて嬉しかったです。

荻原確かにエンジニアというもの自体が学び続けていないと、どんどん新しいものが出てきて置いていかれてしまう仕事なので、継続的に学ぶ姿勢はとても大事だなと思います。私も防水のタブレットを使ってお風呂で講座を見たり、通勤のときに見たりしていますね。

荻原黒澤さんはUdemyでの勉強にかなり時間とお金をかけていたようですが、その成果というかリターンは得られていると感じますか?

黒澤はい、そう思いますね。札幌時代から年収も2.5倍になっているので。年収が200~300万は上がっているわけで、しかもUdemyは定期的にセールをしていて数千円で購入できてしまうことを考えると……。実際に計算はしていませんが、とんでもないリターンを得られているはずです。

荻原振り返ると、そのリターンを得られたポイントになったことって何でしたか?

黒澤先に申し上げた体系的な理解を意識することももちろんですが、しっかり学習の軌跡を記録して振り返ることも重要ですね。ただ見るだけではダメだと思います。あと、学習方法を自分でどう工夫するかも大事です。僕は積み重ね型の勉強方法は向いていなかったので学習方法を切り替えましたが、どれがフィットするか個人差があるので、最適な学習方法を見つける工夫が必要だと思います。

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Qiitaとの併用で学習を更に効率良く

荻原見るだけじゃなく、手を動かしてメモを書いて、というのが大事かなと私も思ったんですが、そのメモはQiitaに残していってらっしゃるんですか?

黒澤そうですね。Udemyよりも前からQiitaは使っていて、タイトルを暗記しちゃうくらい新着記事に目を通したり、積極的にコメントをしたりしていました。その中で自分が学習した内容を整理して残しておく場所として最適だと気付いたので、今ではUdemyで学習するときは常にQiitaも開くようにしています。

荻原実際にQiitaを使いながらUdemyでどのように学習されているか、教えて頂いてもいいですか?

限定共有投稿をメモ代わりにして自分用の参考書のようにまとめる

黒澤 一番わかりやすいのは限定共有投稿ですね。Qiitaはマークダウンに対応していて簡単に見出しを作ることができるので、限定共有投稿の中で見出しを階層的に整理しています。 「テーブルビューの汎用的な書き方(テンプレート)」「Swiftの標準ライブラリとして定義されてるメソッドの中身」、「ライブラリを使った場合」みたいな感じにまとめたりしています。

限定共有投稿を整理して公開した例

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http://qiita.com/kurosawa_kuro/items/0ce9144a0b4bbb97a13a

黒澤限定共有投稿は“常に見返すもの”という前提で作っていて、まずはUdemyの講座を見ながら使えそうなコードとかソースとかをとにかくストックするようにしています。で、見返すときに見出しを入れたりコピペしておいたコードに一行一行コメントを入れたりして整理していっています。

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荻原なるほど。学習用のWebアプリケーションとしてQiitaの限定共有投稿を利用しているイメージに近いですよね。

黒澤そうですね。Udemyの講座って、無駄な部分を削ぎ落として重要なポイントだけを書いてくれているので、それを限定共有投稿に残すことによって、最低限のベースの知識をまとめた自分専用の参考書になるんです。

UdemyとQiitaの活用法イメージ

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自分用の参考書のつもりが人に喜ばれるように

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黒澤勉強会で、この限定共有投稿を共有すると喜んでもらえます。中には僕の公開中の記事を「見たことある」って声をかけてくださる方もいて、それがすごく嬉しくてモチベーションに繋がりますね。

黒澤あと、僕が主催する勉強会とかにプログラマーじゃない方も参加されるので、そこではMarkdownの手法を教えることができるんですね。そうするとHTMLより先に簡単なMarkdownから編集機能を覚えて表現力になるし、見返す力がつくんですね、自分のコードを。作っただけで動いて終わりって失敗も沢山しているので、それを防止するイメージです。

荻原Qiitaとしても限定共有投稿に留めずに、説明も付け加えて是非公開してもらえると嬉しいです。スニペット的に非常に役に立つなと思うので。

見返すことで学習の質が上がる

荻原QiitaとUdemyを併用することによって学習の質が変わったとか、何か実感されたことはありますか?

黒澤一番は僕が大切にしている「ノートを体系化する」「参考書としてまとめる」ってことがやりやすくなることですね。 大きなトピックの中で何か1つ分からないところがあった場合、そこだけを勉強してわかったつもりになっても1週間後には忘れてしまうんですよ。 それが、Railsにしろ他のいろんな技術にしろ、「何のために勉強したか」と紐づいてないと定着しないと思うんです。バラバラにメモした内容をQiitaでまとめていくことで、内容と目的が整理されて紐づけが強くなり、後から参照するときも何のためにメモしたのかを思い出しやすくなりましたね。

初心者プログラマーの支援が今後のライフワーク

荻原話は変わりますが、黒澤さんは今後ご自身のキャリアについてどのように考えていますか?

黒澤まず、キャリアの前にライフワークが1つありまして。僕はもともと20代の頃はプログラマーではなかったのですが、自分が30代を過ぎてからプログラマーになることができたという経験から、同じようにプログラマーを目指す30代の方々の手助けをしたいと考えています。

荻原プログラマーではない人がプログラミングを始めたい、という場合にもUdemyはおすすめできますか?

黒澤一番おすすめですね。あと、昔の僕みたいな地方に住んでいる人にもおすすめできます。エンジニアの勉強の機会ってリアルの勉強会が多いんですが、正直地方ではあまり開催されていません。どこにいてもUdemyで高度な講座を受講できるというのは、すごいメリットだと思います。

常に学習する姿勢は忘れずに

荻原最後に、 Qiitaのユーザーへのメッセージを頂いてもよろしいでしょうか?

黒澤そうですね、やっぱり僕が体現した20代の若手じゃなくてもプログラミングを仕事にできるんだよっていうことを、社会に示したいと思っていて、

荻原「プログラマー35歳定年説」みたいなものはないということを……。

黒澤それを変えていきたいですね、やっぱり。20代の若手はもちろんですが、気持ちとしては30代を応援するための発信は常に行っていきたいな、と思っています。

荻原確かに、始めたのが遅いとか早いとか関係なく、どんどんプログラマーを志す人が増えてくれたらいいなって、私も思います。

黒澤そうですね。プログラミングは年代に関係なく、自分の力で道を開いていける分野だと思うので、常に勉強する姿勢を忘れずにどんどんスキルアップ、キャリアアップする人が増えたらいいなと思います。

荻原本日はありがとうございました。

人気IT講座が今ならQiitaユーザー特別価格

今回、記事で紹介した講座はすべてQiita特別価格になっている。この機会にぜひQiitaとUdemyでの新しい学習をスタートしてみてはいかがだろうか。(有効期限2017年9月30日まで)

また、Udemyには、次のような特徴もあるため学習をスタートしやすいサービスとなっている。

黒澤さんも受講したUdemyの最新人気TOP3講座(2017年8月現在)

人気講座 第1位

人気講座 第2位

人気講座 第3位

Udemy で講座を探す >>

Sansanが変える未来 創業時より変わらない100%へのこだわりと世界で戦う気概

多くの一般企業や個人がクラウドを活用する現在、WEBサービス開発のインフラもクラウド環境が当たり前の時代になっている。

本企画では「クラウド時代に求められるエンジニアリングの実態」をテーマに、エンジニアを積極採用し続けるユーザー向けサービス企業のCTOと、クラウド・エバンジェリストの林 雅之氏を交え、サービスの開発現場の実態や、そこで求められるエンジニア像について熱く語って頂く。

第三回目は「名刺を企業の資産に変える」がコンセプトの『法人向け名刺管理サービスSansan(サンサン)』及び、「Your business network」がコンセプトの『個人向け名刺アプリEight(エイト)』を運営するSansan株式会社 プロダクト部部長 藤倉成太 氏にお話を伺った。

藤倉成太Fujikura Shigemoto
Sansan株式会社 Sansan事業部 プロダクト部部長
技術を探求することに興味があった20代を、前職オージス総研の駐在員としてアメリカ・シリコンバレーで過ごす。イノベーションを起こそうという信念の下、母国を離れ、睡眠時間を削りながらものづくりをするエンジニアたちを目にし、技術のための技術ではなく、貨幣価値のような世の中にインパクトを与える仕事に懸けたいと思うようになる。日本発の世界で戦えるプロダクトであり、歴史上未だ解決できていない課題に挑む点に惹かれ、SansanにJOIN。同社の法人向けサービス「Sansan」のプロダクト部の部長を務める。
Qiita Organization
林雅之 Hayashi Masayuki
NTTコミュニケーションズ クラウド・エバンジェリスト
政府・地方のクラウドや情報通信政策関連の案件担当を経て、2011年よりクラウドサービスの開発・マーケティングに従事。年間50〜60件の講演やクラウド導入時のコンサルティングを行っている。国際大学GLOCOMの客員研究員やアドバイザーなど、様々な肩書きを持つ。毎日ITブログの更新を続けて約10年、東京〜群馬間の新幹線通勤を続けて約17年という稀有な一面も。趣味はジョギングで、2017年は東京マラソンを完走。

4年連続シェアNo.1!中小から大手企業までの働き方に革新を起こす

“名刺を企業の資産に変える”
紙の名刺がビジネスの世界に現れて200年。ITが発達して30年、誰ひとり解決できていない課題に挑み続けるSansan株式会社。『Sansan』は、これまで個人の資産に止まっていた名刺の情報をクラウド上のデータベースに蓄積し、企業の資産として新たな価値を生み出す法人向けクラウド名刺管理サービスだ。名刺をスキャナやスマホで読み取り、オペレーターの手入力によりデジタル化する。その精度は99.9%に達しており、数々の受賞と特許を取得している。リリース当初はベンチャー界隈での導入がメインであったが、現在導入社数は5,500社を突破し、大手企業や海外へと市場を広げている。

「藤倉さんは2007年の創業から1年後にSansanへ入社され、9年目を迎えられた今、サービスの内容や市場の反応についてどんな変化を感じられますか。」

藤倉「まず、創業時からやるべきことは1ミリも変わっていません。要するに僕らがやりたいことは、名刺に内在する価値を具現化し、世の中の働き方・ありようを変えよう、イノベーションを起こそうということです。もちろん、その時々で打つ手を変えるわけですがMissionはずっと変わっていません。」

「以前、御社にお伺いしてクラウドサービスの導入について議論させていただいたことを思い出します。あれから5~6年、どのようにクラウドを利用されてきましたか?」

藤倉「今はAWS一本ですが、5年前の導入時は個人情報を扱う所以からクラウドを使うことの是非が議論されていた時代でした。基盤としてIaaSを使ったサービスであることはNGという風潮があったので、「クラウド」という言葉は聞かれない限りオープンにせず、オンプレミスでも運用していましたね。」

「今は本格的にクラウド一本で?」

藤倉「今は100%クラウドです。Eight(*同社の個人向け名刺アプリ)ではサーバーレスアーキテクチャ、名刺のデータ化はAWSのSimpe Workflowを利用していて、結構面白い使い方をしているのではないかなと思います。」

IoTやAIの起用がクラウド導入のきっかけに
クラウドファースト、クラウドノーマルの時代へ

「クラウドの市場もこの5年で大分変わってきました。初期の頃は製造業やサービス業、グローバルに展開されている企業で導入が進んでいました。クラウドファーストという概念は、ベンチャー界隈やイノベーター的な組織に浸透が早かった。その後、FinTechやEdTechの発展に伴い、クラウドを本格的に導入しようとする金融機関も出てきました。最近はCIO向けのコンサルティングを行っていますが、組織のトップへアプローチすることで、現場とのコミュニケーションを促しています。クラウドを標準とする動きが、金融や教育・公共系など、導入に後ろ向きだった業界にも見られるようになってきました。」

100%でないと意味がない
名刺をデータ化することへのこだわり

「4年連続シェアNo.1の理由、他社に負けないポイントは何でしょう。」

藤倉「気概‥でしょうか。名刺をデータ化することへのこだわりは、弊社の一つの強みだと認識しています。例えば、他社さんのOCRテクノロジーを使ったサービス。早く簡単に手に入るけれど、精度はどうかな?と。でも僕らはどうかな?では済まないと思っている。100%でないと意味がない。OCRや画像処理だけでなく、人間の手でも目でも使って何でもいいからとにかく100に近づける。」

「なるほど、Mission達成への気概が100%へのこだわりを生んでいる。」

藤倉「名刺のデータ化は自動化できる部分もありますが、綺麗なアルゴリズムだけで解決できる課題ではなく、細かいところは目視で入力する必要があります。ですが人間が入った瞬間、スケーラビリティが難しくなり、コストがかかる。オペレーションはとても面倒になりますが、僕らは100%へのこだわりを捨てちゃいけないと思っています。」

「サービスの認知が高まる中、特に注力されている点はありますか。」

藤倉「過去にあった事象から未来を予測して提示するといった、今流行りの領域にも踏み込んでいます。過去に交換した名刺の実績から、明日はこの人に会うべき!といったデータ予測もできるのではないかなと思っています。」

「それは面白いですね。R&D部門ではどんな研究開発をされていますか。」

藤倉「R&Dには新しい領域の研究だけでなく、結果にCommitすることも求めています。ディープラーニングが得意とする画像解析や、少し込み入った話を挙げますと、弊社では名刺のデータ入力を一部外部へ依頼しています。名刺そのものを渡すと個人情報漏洩になってしまうため、名刺を切り刻む必要があります。例えば、山田太郎さんの名刺。「田太郎」と刻まれたものよりは、姓名の間を切った方が入力の効率が上がりますよね。刻む場所の最適化を、機械学習でどう解決していくかという研究も行なっています。」

ものをつくって終わりではなく、運用まで同じメンバーが担う

「現在Sansan担当のエンジニアは36名。どんな体制で開発されていますか。」

藤倉「エンジニア4〜5名と、プロダクトの企画部門のプロダクトマネージャとデザイナーが1名ずつ、スクラムチームを組んでいます。ものをつくって終わりではなく、開発チームごとに1週間単位で運用を担当し、全エラーを見て対処すべきかプライオリティをつけていきます。」

名刺のデジタル化を世の中の当たり前にする
目下の課題は‥

藤倉「ただただ人が足りない!ということです。法人のクラウドサービスでトップを走っているセールスフォースさんは世界中にデータセンターがあり、数千人の優秀なエンジニアがいる。世の中を変えるにはあのくらいのレベルをやらなきゃいけない。エンジニアの人数からして圧倒的に不足している状況です。やらなきゃいけないことが今の数十倍あることさえ分かっていない状態だと思っています。開発は基本的に全て内製なので、社員全体の4割程度がエンジニアである比率は最低限保ちたいですね。」

SansanのMissionにいかにバリューを出せるか考え抜ける人

「どんな方に来てほしいですか。」

藤倉「マインド重視です!うちの代表がよく口にしますが、Missionを達成できなければ解散すればいいという考えを持った会社です。Missionを達成できたら勝ち、できなかったら負け、会社はその器に過ぎない。Sansanのカルチャーにフィットし、事業を半歩でも一歩でも前進させるために自分は何をもって貢献できるか考え抜ける人と一緒に働きたいですね。」

「スキル面はいかがですか。」

藤倉「技術のコンバートはセンスの良い人であればいくらでもできると考えています。持論ですが、エンジニアの市場価値は高度な技術を使いこなせることではなく、事業に対してどれだけCommitできるかという目線でものをつくることだと思います。事業に求められるスピードに追いつくためには、技術的負債も積んで当たり前というぐらい振り切れている人でないと価値がない。もちろんプログラムの保守性やシステムの可用性はエンジニアとして守らなければいけませんが。弊社では制度としてのキャリアパスは特に設けていませんが、体現しながら学んでいくことで、実績と実力を身につけられる環境だと思います。」

1年ごとにMission Statementの見直し
役割が明確でないポストは置かない

「採用した方に会社の文脈を伝えたり、社員全員が100%へのこだわりを持ち続けるために工夫されていることはありますか。」

藤倉「愚直にやり続けることだと思っています。実は創業以来、全社朝会で社員証に書いてあるMISSIONや行動指針の唱和を続けています。新しく入ってきた人の中には、ベンチャーなのにやっていることが昭和だな!と違和感を持つ人もいますよね。違和感を持ってくれたら、そこから理由を伝えていく。」

藤倉「Mission Statementもニュアンスを変えるか否か、数年に1回見直しを行なっています。その際は前回議論した時からその時までには入ってきた人まで全員参加してもらいます。多い時は80名ぐらい。工数はかかりますが、自分たちでMissionを決めることで、出来上がったMissionに対しての向き合い方が変わってくるので。」

「CTOを置かれていない点もなかなか珍しい風土ですよね。」

藤倉「CTOの役割は何か、何にCommitしてくれる存在なのか。僕らの事業の中でイメージが湧かないため現状は置いていません。その代わり部門の責任者間で意識と目線を合わせるための情報共有はきちんと行なっています。」

「カチッとしたMissionを持つ御社らしい理由ですね。本日はありがとうございました!」

125万人の「働き方」を思い描く会社 クラウドワークスのエンジニアの働き方と次に挑むステージ

多くの一般企業や個人がクラウドを活用する現在、WEBサービス開発のインフラもクラウド環境が当たり前の時代になっている。

本企画では「クラウド時代に求められるエンジニアリングの実態」をテーマに、エンジニアを積極採用し続けるユーザー向けサービス企業のCTOと、クラウド・エバンジェリストの林 雅之氏を交え、サービスの開発現場の実態や、そこで求められるエンジニア像について熱く語って頂く。

第二回目は『「働く」を通して人々に笑顔を』を合言葉に日本最大級のクラウドソーシングサービスを展開するクラウドワークスにて、2015年4月の入社からわずか1年余りでCTOに抜擢された、執行役員CTOの弓山 彬氏にお話を伺った。

Profile

弓山 彬
株式会社クラウドワークス 執行役員CTO(最高技術責任者)
2011年、インターネットイニシアティブに入社し、ルータ管理サービスの開発や新サービスの立ち上げなどに従事。Ruby on RailsによるWebアプリケーション開発をはじめ、サービス基盤の構築から運用まで幅広い領域を担当。2015年4月、クラウドワークスにJOIN。多様な働き方を提供する同社だが、自身も学生時代よりJAXAでの研究や複数のベンチャー企業にてWebサービス開発に携わるなど多彩な経験をしている。
Qiitaアカウント & Organization
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林雅之 Hayashi Masayuki
NTTコミュニケーションズ クラウド・エバンジェリスト
政府・地方のクラウドや情報通信政策関連の案件担当を経て、2011年よりクラウドサービスの開発・マーケティングに従事。年間50〜60件の講演やクラウド導入時のコンサルティングを行っている。国際大学GLOCOMの客員研究員やアドバイザーなど、様々な肩書きを持つ。毎日ITブログの更新を続けて約10年、東京〜群馬間の新幹線通勤を続けて約17年という稀有な一面も。趣味はジョギングで、2017年は東京マラソンを完走。

創業5周年でユーザー数100万人を突破!
クラウドワークスの「働き方革命」

“「働く」を通して人々に笑顔を”。 2016年に創業5周年を迎えた株式会社クラウドワークスが展開する「クラウドワークス」は、オンライン上で 仕事を受発注できる日本最大級のクラウドソーシングサービスだ。場所や時間の垣根を越え、企業と個人、個人と個人を結び、新たな働き方を創出している。現在、ユーザー数(クラウドワーカー)は125万人を超えている。

プレミアムフライデーも始まり、世の中全体で働き方を変えていく動きが見られますが、御社のサービスではどんなワークスタイルをお持ちの方がいらっしゃいますか。

弓山特にエンジニアやデザイナーが活躍しやすい土壌であり、専門スキルを持つ方に多く利用いただいていますが、最近でいうと子育て世代やシニアの方にも利用頂き、裾野が広がってきているのを感じます。海外に拠点を置くクラウドワーカーの方もいて、100カ国以上からの登録がありますね。

全国各地から海外在住者まで、総勢125万人とはものすごい数ですね!発注量でいうとどのくらいの契約が交わされていて、どんなお仕事が多いのでしょうか。

弓山2016年の第1四半期には10億円近い報酬をクラウドワーカーの皆さんにお支払しています。現在約16万社の中小企業から110万人のクラウドワーカーに仕事が渡っている状態です。データ入力や文字起こしといった、専門スキルがない方にも応募しやすい案件から、システム開発、デザイン、コンサルティング、翻訳など専門的なお仕事までがプラットフォーム上で幅広く募集されています。

御社のエンジニアも『クラウドワークス』を時々利用されているそうですね。副業はどの程度認められているのですか。

弓山基本的に申告なしで副業が可能です。実際に使うことで得られる気づきがあるので、社員の『クラウドワークス』の利用も推奨しています。もちろん他社さんのサービスを使っても問題ありません。

クラウドワークス社の人事制度「ハタカク!」

  • リモートワーク
    • フルリモートは現在業務委託のみ。リモートでもビデオ会議で朝会や夕会に参加。オフラインのコミュニケーションを大切にしている。
  • 副業の自由化
    • スタートアップ企業で活躍する社員も。フェーズが異なる企業に身を置いたり、異なる仕事に挑戦したりすることで、新たな経験・発想などが得られる。
  • フレックス制度

エンジニア組織における取組み

  • 社内勉強会
    • 気になる技術の紹介や、読書会などメンバーが自主的に企画しているものが幾つかある。
    • 社外のエンジニアを交えて情報交換・意見交換する機会も作っている。
  • C(クラウドワークスを)S(整地しよう)P(プロジエクト)
    • 普段のサービス開発の片手間ではなかなかできない改善や、新たな技術に挑戦する期間。年始の2週間を設定し、締めくくりとして1泊2日の開発合宿も実施。

スクラム開発で1日1回はチームMTG!

開発はどのように進めていますか。

弓山多くのサービスをRuby on Railsで開発しています。目的ごとに数人のチームを作って、スクラムをベースとして、各チームで工夫しながら進めています。それぞれのチームでミッションを持ち、そのミッション達成するためにどのような行動が必要なのか、それぞれのチームで考えるところから行っています。その考える中で出てきたアイディアを、実際にサービスに適用してみて、ユーザさんの反応を見て、その結果を次の施策に反映する…という一連のサイクルを、それぞれのチームが進めています。バックエンド担当、フロントエンド担当、データ分析担当、といった機能ごとのチームというよりは、いろいろな得意分野のあるエンジニアが一緒になった混成チームになっていますね。

リモートワーク時もMTG参加を基本ルールとされているそうですね。クラウドは何を利用されていますか。

弓山今はAWSをメインに使っています。結構オーソドックスな構成で組んでいますね。

トラフィックに対して短期間でリソースを変更することはありますか。

弓山突発的なピークが発生しづらいサービスなので、特に実施していません。事業的にもユーザーが限られていますし、使う時間帯も予測がつきやすい。リソースのチューニングは比較的しやすいですね。

マッチング精度の向上が課題
インフラのコード化とハイブリットクラウドが開発の鍵に

弓山リリース当初に比べると、1日当たりの仕事の投稿件数は桁違いに多くなっています。それだけ自分に合った仕事に出会いにくくなっているため、マッチングの精度を上げることが課題です。ワーカーとクライアント、仲介する我々にとってもHAPPYになれるものを目指したい。

マッチングには自動化がつきものだと思いますが、インフラ周りやアプリケーションの開発など、人間が介在しなくてもサービスを運用できる仕組みは考えていますか。

弓山インフラのコード化は昨年のRails3からRails4へのアップグレードの一貫で注力して進めた部分です。本番環境と同じ構成のものをもう一つ作成する、というようなことも行えるところまで整備できてきました。

コード化の自動化ツールは何か利用されていますか。

弓山AWSの構成管理にTerraformを、インスタンスのプロビジョニングにChefを使っています。インフラ周りを改善することで、ミドルウェアの切り替えや、その上で動くアプリケーションの大規模な変更なども、細かく検証しながら安全に進められるようになりました。直接的に利益貢献が見えづらい部分ですが、やはり、基盤がしっかりいることは大きなメリットであることを改めて実感していますね。

事業拡大にあたり、インフラ周りに求めるものはありますか?

弓山他のクラウドサービスと組み合わせて、それぞれの長所を上手くつなぎ合わせられるものがほしいです。異なる価値観・設計で作られているサービス間のギャップをスムーズにつなげていけるような連携システムがあると嬉しいですね。

いわゆるハイブリットクラウドですね。クラウド業界では今、ハイブリットクラウドをテーマとした勉強会や交流が盛んで、できるだけ運用を自動化し、アプリケーション開発にシフトしていこうという時流があります。クラウドマネジメントプラットフォームやChefなどの運用自動化ツール、サーバでなくコンテナを利用する動きも見られますね。

マッチングの自動化。AIの導入は?

弓山中長期的に取り組み続けていく必要を感じていますが、今すぐサービスに大々的に導入していこう、という感じではないですね。AIが価値を発揮できるようにするためには、多くのデータを適切に扱える基盤を作ったり、データの精度や質を改善する必要があります。そういった取組みは人が介在する必要がありますし、それらの取組みの過程で改善できる余地がまだまだあると考えています。例えば、ユーザーごとに検索結果の内容を変えるためには何が必要か考えていたり。

レコメンドエンジンのような。

弓山はい、最初は一般的なECサイトと同じようなアルゴリズムを適用していくのだと思っていますが、私たちのサービスがECサイトと違うのは、ユーザさんのサービス外の経験やスキルをどのように捉えていくか、という点かもしれないですね。ECサイトと違って同じ商品(仕事)の在庫がたくさん有るわけでもないので、そのチューニングも必要です。

「働く」仕組みという大事な基盤づくりに
率先して夢中になれる人に来てほしい!

どんなエンジニアに来てほしいですか。

弓山サービスや事業に共感してくれる人です。「働く」仕組みというとても大事な基盤。世の中へのインパクトはまだまだ小さいので、一緒に世に広めようとしてくれる人ですね。開発している自分たちもいつかこのサービスを使うかもしれない。言われたことだけやるのではなく、率先して一緒に夢中になれる人と働きたいですね。

スキル面はいかがでしょう。

弓山もちろんスペシャリスト級の力はとても助けになりますが、必ずしも特別なスキルがなくてもOKです。基礎知識を備えた人であれば事業やサービスへの共感度の面を重視します。弊社ではエンジニアのキャリアパスとして、マネージャーだけでなく、スペシャリストとしての道も整備していこうと考えています。クラウドソーシングはまだまだ小さい市場。それを一緒に広めるために技術的にも事業的にもチャレンジしたい方を求めています!

AIと人との関わり方
クラウドワークスが目指す次のフェーズ

最近、総務省のAIネットワーク社会推進会議のメンバーとして、AIが普及した時の経済や雇用への影響について意見を求められる場面が増えてきました。エンジニア不足の中、どれだけチームの中にAIを取り込むかは大きなテーマですね。タスクを分担する際にAIと人のどちらが前に出るか。AIが入ることで、人ができなかった接点を作っていける可能性があります。例えば、Chatbotを御社で使ったら面白いのではないかなと思っています。

弓山AIが介在してマッチングを手助けするクラウドソーシングサービスは面白そうですね。対話型サービスで高齢者や主婦の方も気軽に問い合わせができ、新しいマッチングの仕方が生まれそう。

海外では教育×Techという掛け合わせで、“アダプティブラーニング”が流行っていますよね。求職者のスキルアップをフォローするといった、仕事から教育までを網羅するビジネス展開も視野に入れていますか。

弓山私たちは「”働く”を通して人々に笑顔を」というミッションに向かって事業を推進しています。今は「仕事」に注力していますが、安心して仕事を続けるためには、教育や社会保障も重要になってきます。世の中全体をいきなり変えるのは難しいけれど、身近なユーザーさんたちの想いに耳を傾けながら、サービスの拡充に取り組んでいきます。

株式会社クラウドワークス エンジニア募集情報
選べる!寿司ランチ始めました | クラウドワークス エンジニア採用サイト

労務×TechでシェアNo.1!KUFU CTOに聞く「SmartHR」開発の舞台裏と今求めているエンジニア像

多くの一般企業や個人がクラウドを活用する現在、WEBサービス開発のインフラもクラウド環境が当たり前の時代になっている。

本企画では「クラウド時代に求められるエンジニアリングの実態」をテーマに、エンジニアを積極採用し続けるユーザー向けサービス企業のCTOと、クラウド・エバンジェリストの林 雅之氏を交え、サービスの開発現場の実態や、そこで求められるエンジニア像について熱く語って頂く。

第一回目は数々のスタートアップバトルでの優勝やHRアワード「人事労務管理部門」最優秀賞などで注目を集め、サービスローンチから1年を経た今もなお導入社数を伸ばし続ける、クラウド労務ソフト「SmartHR」を運営する株式会社KUFUのCTO佐藤大資氏にお話を伺った。

Profile

佐藤大資 Sato Daisuke
株式会社KUFU 取締役・CTO(最高技術責任者)
2007年よりエンジニアとしてのキャリアをスタート。2012年サイバーエージェントへ入社。在籍中にベストエンジニア賞や新規事業コンテストでの最優秀賞に輝く。サーバーサイド、フロントエンド、ネイティブアプリ、インフラなど幅広い領域でB2Cサービスの開発に携わる。過去に5〜6件程労務領域に関わった経緯もあり、2015年7月KUFUにJOIN。プログラミングが趣味。オフの日はArduinoに触って工作をするなど、フィジカル・コンピューティングにはまっている。
Qiitaアカウント & Organization
@eccyan
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林雅之 Hayashi Masayuki
NTTコミュニケーションズ クラウド・エバンジェリスト
政府・地方のクラウドや情報通信政策関連の案件担当を経て、2011年よりクラウドサービスの開発・マーケティングに従事。年間50〜60件の講演やクラウド導入時のコンサルティングを行っている。国際大学GLOCOMの客員研究員やアドバイザーなど、様々な肩書きを持つ。毎日ITブログの更新を続けて約10年、東京〜群馬間の新幹線通勤を続けて約17年という稀有な一面も。趣味はジョギングで、2017年は東京マラソンを完走。

わずか1年で3,000社以上に導入達成!
労務業務自動化ソフト「SmartHR」ができるまで

“社会保障制度をもっとシンプルでフレンドリーに” という理念の下、生まれた「SmartHR」は、社会保険・雇用保険手続きを自動化するクラウド型ソフトウェアだ。労務関連書類の自動作成や役所へのオンライン申請をコア機能とし、採用管理システム「Talentio」、勤怠管理システム「AKASHI」など外部サービスとのAPI連携に対応している。

「Smart HR」をリリースされて1年数ヶ月。数々のコンテストでの優勝も話題となりましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?

佐藤僕がKUFUにJOINしたのが2015年7月。当初は、代表とエンジニア2名という労務に関する知見のない3名で、労務関係の書籍やヒアリングを元に手探りで労務業務の課題を把握するところから始めました。試行錯誤を経て、同年11月、「TechCrunch Tokyo 2015」のスタートアップバトルでローンチを発表し、そこでの優勝をきっかけに認知され、多くの企業から導入していただくことができました。その後、労務経験者をドメインエキスパートとして迎え、レビューをもらいながら機能の改善・拡充を行っています。

導入企業数は3,000社超!シェアNo.1に

わずか1年でこれほど高い支持を集めた理由は何でしょう?

佐藤ファンになってくれた人が多かったことが挙げられます。労務関係のツールでWEBのモダンなUIがなかったこともあり、使いやすそう!と評価をいただき、口コミで広がりました。特にIT・WEB系の有名企業で導入してくれたところが多かったですね。

労務事務担当者のコミュニティづくりもされているとか。

佐藤ユーザーミートアップの開催や、人事労務業務系のノウハウをまとめた記事をオウンドメディアでアップしています。労務は個人情報が絡むため、元々担当者間のつながりが少ないという状況にあるようです。制度改正に対する見解や知識の共有を求めるユーザーの声にも応えていきたいと考えています。

スクラム開発で進捗・ゴールの共有を明確に。
週1のミーティングではサービスについてがっつり議論!

サービス開発は内製との事ですが、どのような体制で開発されていますか?

佐藤現在フロント1名、サーバーサイド6名で、スクラム開発で行なっています。元々僕にスクラム開発の経験があり、進捗共有と工数出しに適したスタイルだと感じています。週ごとにスクラムポーカーで工数出しをします。週に1度の開発ミーティングでは、丸1日をかけて工数出しを行います。その日にサービスについてがっつり議論をして、その日以外は開発に専念できるようにしています。

ちなみにリモートワークはされていますか?

佐藤コミュニケーションロスを防ぐため、現状積極的には行なっていません。自律的な行動が重要なので、ゴールを明確に共有できるよう密な連携を心がけています。

スタートアップ企業から中小企業まで活用が進むクラウド。
創造的な面に注力できる点が魅力。

初期の頃からクラウドを利用してサービスを提供されていますが、ユーザー数の増加に伴い、クラウドのリソース変更などはされていますか。

佐藤SmartHRはアクセスが集中するタイプではなく、入退社や年末調整など、イベントスケジュールも決まっているので、特にしていません。ただ、今はユーザー企業や、企業ごとの従業員数が増えてきているので、安定性を考える必要は出てきました。

クラウドの環境にはどんなサービスを利用されていますか。

佐藤AWSを利用しています。Elastic Beanstalk、DBはRDSで、キャッシュはElastic Cache。最近だとLambda Functionを使っています。

サーバーレスを使われているのですね。

佐藤マネージドサービスを利用できる部分は利用しています。今後それで賄いきれなくなったら自分たちで対応していけばいいかなと思っています。

クラウド活用のメリットは?

佐藤運用の面を気にしなくて済むので、アプリケーションロジックやUIなど創造的な領域に注力できる点がいいですね。骨の折れる作業を肩代わりしてくれるので、楽しくプログラミングができます。

今はベーシックなサービスを利用されていますが、今後使ってみたいクラウドサービスはありますか。

佐藤AIなどの最新技術や、面白そうなのは認証管理。マネージドできる新しいサービスは積極的に使っていきたいです。

インフラに詳しくなくても運用しやすい。

御社にインフラエンジニアはいますか。

佐藤今月インフラに強いメンバーが増えました。それまでは特にインフラをガリガリやってきた人はいませんでした。

クラウドを使うことで、インフラに深く従事してきた人がいなくても間に合ってきたというわけですね。

開発・検証のスピードを求めるスタートアップの動きに対して、
大手企業でのクラウド化は?

クラウドネイティブなアプリケーションの普及に加え、SAPなど基幹系のシステムをクラウド化していこうという動きが加速しています。
ライセンス形態がクラウドに対応していないなど色々な面で課題があり、導入は数年スパンになることもあります。弊社は、そういったクラウドの導入を契機としたコンサルティングや、大がかりな構築・運用・保守まで含めたトータルでのソリューション提供も行なっています。

KUFUの働き方とVISION
「価値観」を最重要視!

KUFUが求めるエンジニア像

現状どんどんユーザー数が増えてきていますが、エンジニアの方は足りていますか?

佐藤今月2名入社しましたが、もっと増やしていきたいですね。サービスの改善や労務領域と関連する拡張機能の実装も進めていきたいです。

どんなエンジニアを求めていますか。

佐藤第一に、会社の価値観に合う人。労務という社会性の高い領域ですが、興味がないとなかなかモチベーションが湧かない。あとは何か一つやり遂げている人。趣味の範囲の開発でもいいです。まだまだ小さい会社なので、自由な発想で意見して自律的に動ける人を求めています。

技術的な面というよりは、価値観を最重要視されているのですね。

佐藤もちろんスキルも見てはいますが、自分で設計を上手く進めていける人であれば問題ないです。弊社のサービスはRubyを使っていますが、あまり言語にこだわらなくてもいいかなと思っています。

自社イベントも定期的に主催。アウトプットは積極的に。

佐藤IndustryTech Kaigiという巨大産業へ切り込むスタートアップを集めたイベントや、昨日はBeer Bashを開いてビールを飲みながらLTをやったり、外部のエンジニアも招いて情報交換をしています。

エンジニアのスキルアップで、何かサポートされていることはありますか?

佐藤月に1度、技術勉強会を行っていたり、技術書の購入制度があります。取締役2名がエンジニアということもあり、エンジニアフレンドリーな環境は整備していきたいと思いますね。

勉強会はどんなテーマで開催されているのですか?

佐藤前職で携わっていた技術や自分が面白いと思っている技術など、自由にシェアしています。アウトプットをすることで自分の中で整理されていなかったものを整理できたりするので、外部イベントへの登壇も推奨しています。

主な福利厚生

  • タバコ吸わない手当
    • 非喫煙者向けの手当
  • 30万円の開発設備
    • 好きなPCとモニターを選べる
  • 技術書購入制度
    • 業務に必要な技術書は上長決済なく購入してOK

  • まかない制度
    • 週に1度、社員全員でランチを囲む。それぞれの得意分野・趣味を通じてコミュニケーションを展開できる社風
  • 育児休暇制度有
    • 時短勤務実績有
  • フレックスタイム制(コアタイム:10時〜16時)

中・長期的な目標は?

佐藤まだまだ足りていない労務手続きの機能拡充と、大企業でも使いやすいUI、処理速度の改善、パフォーマンスの良いUXを提供していきたいです。今年SRE(Site Reliability Engineering)という開発チームを新たに立ち上げ、サービス水準の安定化を図っていく予定です。

AIなど新しい技術の導入についてはいかがですか?

佐藤新技術の研究も今後していけたらいいなと思っています。Chatbotはサポートとも相性が良いのですぐに使えそうですね。SmartHRは、企業の従業員数など様々なデータを取得できるので、統計情報を元にアラートを出すとか。他のプロダクトともAPIを繋いでいき、色々なデータと紐付けた予測や提案も視野に入れています。

海外展開は考えていらっしゃいますか?労務制度は国によりけりなので、難しいとは思いますが。

佐藤今のところ考えていませんが、言語的な面では、外国人従業員向けに日本の雇用制度を翻訳化するのもいいですよね。また、これは夢のような話ですが、「SmartHR」というシステムをインフラとして、保険制度のない国へ輸出することもゆくゆくはできるかな…?!と思っています。

スタートアップの方々は自ら勉強してクラウドを活用し、早いスピードでビジネスを立ち上げているので、クラウド事業者として学ぶことが多いです。本日はありがとうございました。

株式会社KUFU エンジニア募集情報
必須の能力・経験
  • Ruby / Ruby on Rails を用いた Web サービスの開発経験
  • Git を用いた複数人での開発経験
優遇する能力・経験
  • Amazon Web Services を利用したインフラ運用経験
  • OSS の開発、コントリビュート経験
  • スタートアップでの就業経験
お仕事の内容

SmartHR など、Webサービスの設計、開発、運営。
以下のうちいずれかを、適正に応じて担っていただきます。

  • サーバサイドの設計・開発
  • フロントエンドの設計・開発
  • ライブラリの設計・開発
  • インフラの設計・構築
雇用形態
  • 雇用形態: 正社員(応相談)
  • 給与: 経験により要相談
応募方法

興味がある方は簡単なプロフィールに意気込みを添えて、下記のリンクからお問い合わせください。まずはランチなどでざっくばらんにお話しましょう!

Contact | KUFU Inc.